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ミュージカル「テニスの王子様」3rdシーズンキャストと卒業、代替わり

 
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2.5次元舞台という新たなジャンルを確立したテニミュこと「ミュージカルテニスの王子様』」をご存知ですか?週刊少年ジャンプで連載されていたテニス漫画「テニスの王子様」を、イケメン俳優たちが演じる作品です。

テニミュは2003年から2018年まで上演が続いており、2018年現在も定期的に新作公演が上演されています。テニミュは数年かけて、原作のストーリーを完結させる形をとっており、2018年現在は3周目。2周目以降は「2ndシーズン(2011-2014)」「3rdシーズン(2015-」と呼ばれ、10年以上に渡りシリーズ全体が愛されているのです。

 

 

ミュージカル「テニスの王子様」のキャスト卒業制度

テニミュは2018年で15周年を迎えます。近年のキャストのなかには、親がテニミュが好きで憧れていた、小さい頃からテニミュを知っていたという世代も増えてきているのです。こんな現象が起こるのも、長く続いているテニミュならでは。このロングランコンテンツを支えているのが、テニミュのキャスト卒業制度です。

主人公・越前リョーマが所属する青春学園のキャストは、代替わりがあります。だいたい1年半近く役を務め、この期間のキャストの時間はほとんどがテニミュに費やされることになるのです。歴代の青学キャストたちは「青学◯代目」と呼ばれ、2018年には青学10代目が誕生しました。

現在のキャスト>>> 3rdシーズン青学

卒業と聞くと、全キャストが一斉に入れ替わるイメージかもしれませんね。テニミュの場合は、「人間バトン」と呼ばれるキャストが存在するのが通例。これまでテニミュを経験してきたキャストが1人残り、新キャストたちにテニミュの魂を伝え、先輩として彼らを引っ張っていく役目を担います。

テニミュはオーディションでまったくの新人を起用することが少なくありません。舞台出演どころか、演じることも初心者。そんな新人から舞台経験豊富な新キャストまで様々。彼らを「青春学園」というひとつのチームにまとめるために、人間バトンとなったキャストが奮闘し、新たな魅力を持った青学を作り上げるのです。

 

テニミュのキャストの成長を見守るコンテンツ

他の2.5次元舞台に比べて初々しいキャストが起用されることも多いテニミュ。お披露目公演では、まだまだ力量不足に感じることもあります。しかし、それすらもテニミュのひとつの魅力となっているのです。

青学キャストは1年以上、テニミュに出演します。すると、最初の公演では頼りなく感じたり、ここはイマイチだなと思ったりした部分が、メキメキと上達していくのです。お披露目公演の時点で高い実力を持っている代であっても、やはり1年後にはさらに見違えています。

たくさんの経験を重ねて成長していく姿は、試合中にどんどん進化していく「テニスの王子様」の登場キャラクターたちそのもの。キャラクターたちは試合のなかで高みを目指し切磋琢磨しあってテニスの腕を磨きます。

 

一方で、キャストたちはステージの上でキャスト同士切磋琢磨し合うのです。本来は、お金を払っているものなのでこれ以上ないほどの完璧な姿が望ましいのかもしれません。しかし、中学生たちが成長していく姿を描くという原作をある意味リアルに再現するキャストたちの成長は、「成長を見守るコンテンツ」としての楽しみ方を可能にしてくれたのです。

長期に渡って同じ役を演じる姿を観られるテニミュだからこそ、彼らの成長がよく伝わってきます。全力で青春する彼らの姿に、観客もまた青春を追体験できるのです。

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