演劇「ハイキュー」の魅せる舞台演出で2018“最強の場所”の公演を楽しむ
「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』」は、古舘春一のバレーボール漫画「ハイキュー!!」を原作とした2.5次元舞台です。ハイステと呼ばれ、2.5次元界の一大ジャンルとして人気を誇っています。
原作は、バレーボールで全国優勝を目指す高校生たちの青春が描かれている作品で、2014年から2016年にはアニメ化もされました。
ハイステの初演が上演されたのは2015年11月。それから3年の間に、初演、初演の再演にあたる”頂の景色“、”烏野、復活!“、”勝者と敗者“、”進化の夏“、”はじまりの巨人“が上演されました。
そして2018年10月から”最強の場所(チーム)”が上演されます。この公演で、途中一部のキャスト変更はあったものの初演から烏野高校キャラクターを演じてきたキャスト陣が卒業することに。一区切りの作品として、ハイステファンからも大きな注目を集めています。
演劇「ハイキュー」2018秋“最強のチーム”概要
○公演日程:
- 東京公演 10月20日(土)~10月28日(日) @TOKYO DORM CITY HALL
- 広島公演 11月9日(金)、11月10日(土) @はつかいち文化ホール
- 兵庫公演 11月15日(木)~11月18日(日) @あましんアルカイックホール
- 大阪公演 11月23日(金)~11月25日(日) @梅田芸術劇場
- 宮城公演 11月30日(金)~12月2日(日) @多賀城市民会館
- 東京凱旋公演 12月7日(金)~12月16日(日) @日本青年館ホール
チケット、日程の詳細>>> 「ハイキュー」Ticket情報
公式HPにて演劇「ハイキュー!!」”最強の場所(チーム)”東京公演の当日引換券販売および東京・広島・兵庫・大阪・宮城公演の当日券販売に関するお知らせを掲載いたしました。
詳細はこちらhttps://t.co/ITLnJgxYQE
— 演劇「ハイキュー!!」 (@engeki_haikyu) 2018年10月9日
○キャスト:CAST詳細情報
本日9月9日(日)10時より、演劇「ハイキュー!!」”最強の場所(チーム)”のチケット一般発売開始!
烏野高校のキャストより、コメント動画が届きました!
チケット情報はこちら!https://t.co/lDThIZytrQhttps://t.co/GL8MhLBEnn
— 演劇「ハイキュー!!」 (@engeki_haikyu) 2018年9月9日
「ハイキュー」の演出が魅せる仕掛けがすごい!
演劇「ハイキュー」の舞台では、その世界観とキャストを観客に余すところなく魅せる演出の仕掛けがあります。ちょっとその裏側を知ると、舞台をの見方が変わりますよ。
「ハイキュー」のキャストを全面出し!回転する八百屋舞台
八百屋舞台…聞き慣れない言葉かもしれませんね。舞台の床に傾斜がついていて、奥に行くほど高くなっていく舞台装置のことを八百屋と呼びます。実際の八百屋の陳列に似ていることからそう呼ばれているのですが、ハイステではこの八百屋舞台を取り入れています。
八百屋舞台のメリットは、ステージの奥が高くなっている分、奥の方でなにか演技をしていても、客席から観やすいという点です。ハイステの場合、メインの烏野高校関係キャラクターに加え、対戦校のキャラクターたちも一度に登場するため、ステージ上にかなりの人数が立つことになります。全員が平面の上に立ってしまうと、客席からは手前に並んだ限られたキャストしか観えません。
しかし、八百屋舞台になっているので、キャスト陣は傾斜の上にずらりと並び、全キャストの表情が客席から観られるのです。公演タイトルによっては、2校だけでなく複数の高校が登場するハイステは、この八百屋舞台との相性がいいといえます。さらに、ハイステでは八百屋舞台の真ん中あたりが回転する仕組みになっているのです。この独特なセットを利用して、バレーボールの空中戦や原作の名シーンを再現しています。
キャストの体の限界がもたらす緊迫感
ハイステの名物ともなっている八百屋舞台を使った演出。観ている分には観やすくなってありがたいのですが、この傾斜がかなり急でキャスト陣の体力をどんどん奪っていきます。立っているだけでズルズルと落ちてきそうになる坂の上で、キャスト陣はキャラクターを演じ、バレーボールの試合を表現することになるのです。観ているだけで、こちらの呼吸が苦しくなるほどの汗をかいて息を乱すキャストたち。
たしかに漫画のなかでもキャラクターたちは体力を振り絞って勝利のためにコートの上を駆け回ります。その姿が実際の生身の人間で再現されると、これだけ劇場を熱い空気で覆うのか…そんなことを肌で感じられる作品なのです。
2.5次元作品の醍醐味でもありますが、ステージ上でそれを繰り広げているのはバレーボール選手でも部員でもなく、俳優たち。彼らが全身全霊をかけて演じることによって、作品に加わる熱量はものすごいエネルギーを持っています。その熱を浴びに、ぜひ劇場に足を運んでみてください!