映画「Mr.ビーン」のキャラクターとしてのビーンの魅力
元々、Mr.ビーンは、全13シリーズにも及ぶテレビ作品で、脚本・出演をビーン演じるローワン・アトキンソンが務めていることも有名だ。
作品の特徴としては、ビーンの出てくるほとんどのシーンにおいて会話は滅多に行われず、ビーン演じるローワン・アトキンソンの表情や動作のみで笑いを誘う“ヴィジュアル・コメディ”のスタイルをとっている。
また、ビーンが巻き起こす様々なハプニングにより、多くの人が被害を蒙ることになるが、殆どの場合、彼に対して突っ込みや文句・抗議・復習に及ぶことが無い。
本来なら、激怒されてもおかしくないようなハプニングばかり起こすビーンだが、被害を蒙ったほとんどの人が、ハプニングに巻き込まれるままか、もしくは呆れ顔をする程度に収まる。
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映画としてのMr.ビーン
劇場版の「Mr.ビーン」はTVのものとは若干違った演出をされている。この作品の監督を務めたメル・スミスは、本来俳優として、映画に出演する側だった。
初めて監督を務めた“Mr.ビーン”は、視覚的なネタを主とするヴィジュアル・コメディのスタイルで作成されており、当時のコメディスタイルとしては時代遅れとされていたにも関わらず、世界各国でビーン旋風を巻き起こすほどのヒット作品となった。
Mr.ビーンの日本での人気
そんな、ヴィジュアル・コメディスタイルの人気を得て、2007年には“Mr.ビーン”の続編として、『Mr.ビーン カンヌで大迷惑!?』も作成された。
イギリスでは、2007年3月30日に公開され、週末興行収入1位を果たす作品となった。
日本での人気は初めから高かったわけではなく、NHK総合にて不定期に放送されており、マイナーな時間帯の放送でもあったため、徐々にコアなファンを増やし、人気を集めていた。そして、日本のホリグラムから全8巻のVHSが発売されたことにより、日本のファンが一気に拡大した。
また劇場版「Mr.ビーン」の公開によりビーンを演じるローワン・アトキンソンの来日により、ビーンの認知度が高まりビーンの親友クマのぬいぐるみテディなどの関連商品が流行となった。
決して、一大ヒットを果たした作品とはいいがたいが、長い年月の中でぶれることなく、いつの時代も幅広い世代の笑いを誘うコメディ作品となっている。
コメディ好きで、Mr.ビーンをまだ知らない人には、ぜひ一度目を向けてもらいたい作品だ。