映画『クライマーズ・ハイ』あらすじ・キャストからのおすすめ度
映画『クライマーズ・ハイ』は、日航機墜落事故という実際に起こった事故をモデルとして描かれている作品ということもあり、事故発生時の様子や当時の取材方法などがリアルに描かれている印象でした。
キャストがとにかく豪華で、迫力のある俳優をそろえていることもあり、ところどころで飛び交う怒声が大きすぎるような気もしますが、締め切りに追われながら新聞を作り続ける現場の緊張感が映画を通して伝わってきます。
事故当時の墜落現場は地獄絵図のような状況であったことが実際の事故のニュースでも伝えられていますが、作中では現場の山へ入り夜通し歩き続けて取材を行なった記者たちが、戻ってきたころには明らかに人相が変わっている様子などが堺雅人さん演じる佐山記者と滝藤賢一さん演じる神沢記者を通じてうかがうことができます。
主人公・悠木の報道に対する葛藤や地方新聞社ならではの人間関係など決して綺麗ごとだけではなく、清濁あわせ持つように描かれている重厚な作品という印象です。
映画「クライマーズ・ハイ」の作品情報・キャスト
題名:クライマーズ・ハイ(2008年)
原作:小説「クライマーズ・ハイ」横山秀夫(2003年)
監督:原田眞人
脚本:加藤正人、成島出、原田眞人
主題歌:元ちとせ「蛍星」
キャスト:堤真一, 堺雅人, 山崎努, 尾野真千子
映画「クライマーズ・ハイ」 あらすじ
地方新聞社の遊軍記者として働く悠木和雅(堤真一)は、同僚と趣味である山登りに出かける約束をしていた。
会社を出発しようとしたちょうどそのとき、乗客524人が乗った日航ジャンボジェット機が墜落したという信じがたいニュースが飛び込んでくる。
情報が錯綜するなか、墜落現場は自分たちのいる群馬県と長野県の県境に位置する山中であることが分かり、地元新聞社としての総力をあげた取材体勢へと移行していく。
日航機墜落事故の全権デスクを任され、連日のように紙面制作に追われることとなった悠木のまわりで、もうひとつの事故が起こっていた。それはあの日、一緒に山を登るはずだった友人の安西が倒れ、病院に運び込まれたという知らせだった。
映画「クライマーズ・ハイ」おすすめ度 ★★★
比べてはいけないのだろうけど、正直NHKのドラマ版の方が個人的には見ごたえがありました。賛否両論わかれる作品です。ストーリーとしてはよく出来た作品なので、原作、ドラマ、映画と見比べてみてもいいかもしれません。
映画賞受賞歴/クライマーズ・ハイ
第51回ブルーリボン賞/クライマーズ・ハイ
- 作品賞
第32回日本アカデミー賞/クライマーズ・ハイ
- 優秀作品賞
- 優秀監督賞:原田眞人
- 優秀脚本賞:加藤正人,成島出,原田眞人
- 優秀助演男優賞:堺雅人
第63回毎日映画コンクール/クライマーズ・ハイ
- 男優助演賞:堺雅人
第33回報知映画賞/クライマーズ・ハイ
- 主演男優賞:堺雅人
第18回東京スポーツ映画大賞/クライマーズ・ハイ
- 助演男優賞:山崎努
第82回(2008年)キネマ旬報ベストテン/クライマーズ・ハイ
- 第8位