映画『もののけ姫』あらすじ・キャストからのおすすめ度
映画『もののけ姫』は、日本が世界に誇る壮大な作品で、ファンタジー・アクション・ヒューマンドラマの要素を全て網羅しているスペクタクル。『千と千尋の神隠し』はアメリカのアカデミー賞を受賞した事でよく知られている作品ですが、実は『もののけ姫』も人気のある映画です。
現在でこそ、人と自然の共存は「地球温暖化」と言う問題により多く語られていますが、本作が公開された90年代当時は、声高に語られる事の無いテーマでした。そして、アニメーション映画と言えば、子供のために家族で観るものという従来の見方でしたが、『もののけ姫』は、
そのテーマの奥深さと美しい描写で老若男女全ての世代から支持され、日本的な要素が溢れる映画でありながら、この傾向は世界でも等しく、広く受け入れられました。
例えば、木の幹に現れる「コダマ」。西洋にその概念はありませんが、カタカタと音を立てる不思議な精霊は、深い森に存在するのだろうな、と自然に受け入れられたのは、宮崎駿の創造した世界がそれだけ説得力を持って万人を魅了した表れでもあります。
『もののけ姫』は、何度繰り返し観ても新たな発見がある傑作です。
映画「もののけ姫」の作品情報・キャスト
監督/脚本:宮崎駿
制作:鈴木敏夫
音楽:久石譲
主題歌:米良美一「もののけ姫」
声出演(キャスト):松田洋治,石田ゆり子,田中裕子,美輪明宏
映画「もののけ姫」あらすじ
中世の日本。アシタカが住む村に、ある日全身に呪いの痣が現れた大きなイノシシが乱入してきます。一心不乱になるイノシシをアシタカは倒しますが、その際右腕に呪いを受けてしまします。亡骸を調べたアシタカは、鉄のつぶてが身体の奥に打ち込まれているのを発見し、人間に対する憎しみがイノシシをタタリ神に変えてしまった事を悟ります。村の長老から助言を受け、アシタカは呪いを解くためにタタリ神が来た西へ旅立ちます。
山中で怪我をした男たちに遭遇したアシタカは、彼らが住む村まで同行します。そこは、鉄の精製をして生活を営むタタラ場と呼ばれる村で、エボシと言う女性が率いていました。実は、そのエボシがイノシシに鉄のつぶてを放ったと知るアシタカ。村は鉄を作るため自然を破壊し、山に住む動物たちから恨まれていたのでした。そこへ、山犬に育てられた人間の娘、サンがエボシを襲撃します。
アシタカはどちらも傷つかない様に間に入り、大けがを負います。サンは生命と死を司るシシ神にアシタカの処遇の判断をゆだねます。シシ神はアシタカの命を助けますが、呪いを解いてはくれません。そんな時、不老不死のご利益があると信じられていたシシ神の首を狙い、ジコ坊が朝廷の許可の元、鉄を採掘したいエボシを口説き、山に住むイノシシたちに大量の煙を送って炙り出す作戦を開始します。
山犬とサンも動物たちに加わり、人間と動物たちの戦争が勃発。そして、とうとうエボシはシシ神を殺してしまいます。その途端、シシ神の体は巨人となり体内から黒い液体が溢れだし、触れたもの全ての命が枯れて行きます。アシタカとサンは、ジコ坊からシシ神の首を奪い返し、シシ神へ首を返す事に成功。戦いで荒廃した野にたくさんの新芽が息吹き始めます。
エボシは、今後は自然と共存する路を選び、そして、体を蝕んでいた呪いから解放されたアシタカは、サンにそれぞれの世界で共に生きて行こうと語ります。
映画「もののけ姫」おすすめ度 ★★★★
アニメが邦画の最優秀映画賞に輝いたという前代未聞の作品。声の主演もそれだけで映画が創れるのではと思わせられる豪華キャストです。米良美一が歌う主題歌「もののけ姫」も当時話題になりました。
宮崎映画はかなりコアなファンなつもりですが、正直感動できませんでした。宮崎監督いわく結論がだせないテーマを取り扱っている分、ストーリー性を読み解くことが難解な映画であると思います。ただストーリーを除く部分では、やはり世界が絶賛するだけある良質なエンターテイメント作品であることに間違いはないと思います。
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映画賞受賞歴/もののけ姫
第21回日本アカデミー賞 /もののけ姫
- 最優秀作品賞
第40回ブルーリボン賞/もののけ姫
- 特別賞
第52回毎日映画コンクール/もののけ姫
- 日本映画大賞
- 日本映画ファン賞
- アニメーション映画賞
第22回報知映画賞/もののけ姫
- 特別賞
第71回(1997年)キネマ旬報ベストテン/もののけ姫
- 第2位