ドラマ「おっさんずラブ」の最終話と人気のワケ
「おっさんずラブ」の最終回について脚本家の徳尾浩司は、インタビューの中で物語を完結させるかどうか貴島プロヂューサーに相談したと語っている。そして、中途半端なラストにしないで完結させるという事で意見が一致した。
では、どのような最終回になったのかを紹介したい。
「おっさんずラブ」の最終回では、ダンス付きの熱烈なプロポーズをする黒澤武蔵の勢いに押されて結婚することになった春田。しかし、直前で牧の事を思い出してしまう。そんな春田の様子に黒澤は、「牧の所に急げ」と促してくれた。
あてもなく牧を探していた春田は、ようやく歩いている牧と出会う。そして、春田は、牧に「僕と結婚してください。」と伝える。牧は、嬉しそうに涙して春田と抱きしめ合った。
春田の選んだ相手は、牧凌太であった。
部長からはるたんへ、愛のいっぱい詰まったラブレターです💌#バカ多いな笑#ずっとずっと大好きです#君に会えて良かった#おっさんずラブ pic.twitter.com/7jS9DzA2QD
— 【公式】「おっさんずラブ」アカウント (@ossans_love) 2018年6月6日
「おっさんずラブ」のそれぞれの恋の行方
そして、「おっさんずラブ」では、その後の恋愛も描かれていた。
春田と牧は、熱愛中であり春田もノリノリで牧とじゃれ合っている。黒澤は、武川とベンチで春田について話をしている。
そして、話しながら黒澤が、武川の手にそっと触れる。驚く武川だが、その後は、二人は、笑い合う。
黒澤と武川の恋愛が、ありそうな展開である。
黒澤の奥さんの蝶子は、栗林と良いフインキになる。蝶子の事を呼び捨てにする栗林と揉める姿が、かわいらしい。
荒井ちずは、外国人の恋人と熱愛する。世話好きの外国人でちずに尽くしている。ちずの兄の鉄平は、瀬川舞香と恋人になる。
鉄平の路上ライブでは、曲を聴くよりも生活のためのお金を鉄平に渡そうとしている瀬川舞香が、いじらしい。
ドラマ「おっさんずラブ」の人気を探る
「おっさんずラブ」のラストは、すべての登場人物が、前向きに恋愛を楽しんでいた。
このドラマが、これ程の人気になったのも俳優達の熱演が、素晴らしかったからだろう。
特に田中圭さんの春田は、表情も豊かで動きも面白かった。
そして、黒澤武蔵の渋いおじさんから繰り出される「はるたん」などのかわいい言葉もこのドラマの魅力となっている。また牧の切ない表情も視聴者の心をとらえた。
脚本家の徳尾浩司は、人を純粋に好きになる事を伝えたかったそうだが、その思いは、俳優陣のバランスのとれた演技とともに視聴者に伝わっていると思う。