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映画『リメンバーミー』で忠実に描かれたメキシコの文化・慣習

 
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リメンバーミー』の物語はメキシコが舞台になっています。そしてメキシコの死者の日に主人公ミゲルに起こった出来事を描いている作品です。

ハリウッド映画にはアメリカ以外の国を舞台とした作品がたくさんあります。しかし、意外と映画の中での描かれている国は間違った表現をされていることが多いです。

今回の『リメンバーミー』はメキシコを舞台にするにあたって、徹底的にメキシコ文化を調べて製作されています。

背景やミゲル以外の登場人物など細かいところまでしっかりとメキシコの文化や習慣を表現していたのです。

『リメンバーミー』を見ることでメキシコのことを少し知ることができます。

 

 

映画「リメンバーミー」から見るメキシコの子供のしつけ方

映画の中にミゲルがギターを弾きそうになっているところを、おばあちゃんに見つかってしまいます。そしておばあちゃんにミゲルは怒られるのですが、その時ミゲルはおばあちゃんからサンダルで叩かれそうになります。このシーンは面白いシーンで思わず笑ってしまうシーンでもあるのですが、ここにもメキシコの文化がしっかりと反映されていました。

 

このおばあちゃんがサンダルを持ってでミゲル叱るというシーンにも意味があります。

メキシコでは子供をしつける時にサンダルを使うためです。そのためメキシコ人がこのシーンを見ても何も違和感がなく見ることができます。

知らない人達はサンダル使って面白いなーと思うだけですが、ここにメキシコの習慣を描いていたわけです。「Chancla(チャンクラ)」というのが「サンダル」という意味で、サンダルを使って叱ったりする行為を「Chanclazo(チャンクラソ)」というそうです。

 

「リメンバーミー」に登場する“死者の国”にもメキシコ文化が描かれている

ミゲルが迷い込んだ死者の国はとてもカラフルな街並みでした。そしてそこにいる動物たちは皆カラフルで、マダラ模様でした。これはメキシコの「アレブリヘ(Alebrije)」という文化を表現しています。メキシコにはアレブリヘという動物の人形があります。みんなカラフルな動物です。このアレブリヘを死者の国の動物として登場させていました。

このアレブリヘは1936年メキシコの民俗芸術家ペドロ・リナレスが病気で死をさまよっている時に夢の中でみた奇妙な生き物たちを表現したものです。この夢で会った動物たちがペドロにむかって「Alebrije!Alebrije!」と叫び、ここにいては行けないと死の淵から生還させたことからこのアレブリヘが誕生しました。意外にも最近の慣習だったようですが、今では一つの代表的な文化として根付いています。

勝手な想像やステレオタイプでその国を描くのではなく、ちゃんと調べてその国のことを作品にすることで映画を見た人達に知らない国の文化などを正しく知ってもらえます。
『リメンバーミー』は、そんなことも考えられながら作られた映画です。

 

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