「サバイバー:宿命の大統領」から知る評価されるアメリカの”強いリーダー像”
「サバイバー:宿命の大統領」では、予想外の悲劇によって誰からも期待されないまま大統領になってしまった主人公トム・カークマンが、リーダーとしてアメリカを立て直していくのがストーリーの主軸になります。
そこで「サバイバー:宿命の大統領」をより楽しむためには、アメリカという国の成り立ちや、その中心にある理念、そして「大統領」という存在の重要性を知っておくと、「サバイバー:宿命の大統領」のストーリーに、より深みが感じられます。
なぜドラマの中でトムがこれほど批判を受けながら葛藤していたのか、その心情が、リアルな熱をもって伝わってくるのではないでしょうか。
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「サバイバー:宿命の大統領」でみるアメリカの「リーダー」としての評価と重要性
アメリカ合衆国においては、「自由を守る」という信念のもとに国民が団結すること、そしてその国民を引っ張る強いリーダーとして「大統領」が存在することが、他の国以上に重視されリーダーとしての評価につながります。
その理由としては、アメリカが建国から250年ほどしか経っていない若い国であること、そして、多数の移民が混ざり合って構成された他民族国家であることが挙げられます。国家として拠りどころになる確固たる歴史や、国民で共有できる民族意識がないからこそ、「独立と自由を重んじて、それを守るために戦う」という精神が、アメリカ国民の結束の源として重要視されます。
そして、その結束の中心になる大統領は、理性的で強く、カリスマ性のあるリーダーとしての資質を求められ、優れた大統領の評価の基準もそこにあります。
そんな国民性があるからこそ、ホワイトハウスや大統領をテーマにした作品が、映画・ドラマ問わず人気を集めるのではないでしょうか。「サバイバー:宿命の大統領」がスマッシュヒットを記録した背景には、こうしたお国柄も関わっていると言えます。
大統領の「リーダーとしての資質」が強く問われるストーリー
ドラマではくり上げ当選のようにたまたま大統領になってしまったトムには、国民からもメディアからも、他の政府関係者からも厳しい目が向けられます。そして彼らの批判の通り、トムは大統領としての職務を一生懸命こなそうとするものの、最初はその能力もカリスマ性も、リーダーとしての度胸もあるとは言い難くなっています。
それでも、ストーリーが後半に進むにつれて、トムは段々と、決断力があってどっしり構えたリーダーとしての貫禄を身につけていきます。
「サバイバー:宿命の大統領」は、単なるサスペンスではなく、大統領の「リーダーとしての資質」をテーマにトム・カークマンという一人の男の成長を描いたヒューマンドラマと言える作品です。