Netflixオリジナル作品:評価度7.3の本格戦争映画「ジャドヴィル包囲戦 6日間の戦い」
Netflixオリジナル作品の「ジャドヴィル包囲戦 6日間の戦い」は、IMDb(インターネットムービーデータベース)による評価で7.3の高評価を付ける本格戦争映画です。
この記事のもくじ
「ジャドヴィル包囲戦 6日間の戦い」の評価の理由がここにある!
「ジャドヴィル包囲戦 6日間の戦い」は、有名な戦争映画をよく知っている映画ファンでも思わずうなるような、Netflix発の超本格戦争大作です。
戦場の空気感まで感じられる戦闘シーンや、映画全体に漂うピリッとはりつめた緊張感は、劇場公開作も顔負けのクオリティに仕上がっています。
Netflix「ジャドヴィル包囲戦 6日間の戦い」映画概要
作品名:ジャドヴィル包囲戦 6日間の戦い
原題:The Siege of Jadotville
ジャンル:歴史的ドラマ/戦争(1h48min)
製作:2016年 アイルランド、南アフリカ
監督:リッチー・スマイス
キャスト:ジェイミー・ドーナン、ギョーム・カネ、ジェイソン・オマラ
Netflix「ジャドヴィル包囲戦 6日間の戦い」あらすじ
米ソ冷戦の真っただ中の1960年。紛争が激化するアフリカのコンゴに、150名のアイルランド軍をはじめとした平和維持軍が国連から派遣される。
クインラン中隊長(ジェイミー・ドーナン)率いるアイルランド軍は実戦経験こそないものの練度も士気も高い精鋭だったが、彼らの駐留地は防衛に不向きな地形で、物資もろくにないという悲惨な状況だった。
さらに、他の部隊が大きな失敗を犯したことで国連軍に対する反発が高まり、アイルランド軍も現地のゲリラ部隊による大攻勢を受ける。
クインランの指揮のもと、彼らは意外な善戦を見せていくアイルランド兵たち。ところが、機関銃やロケット砲で武装した3000人の敵が押し寄せ、さらには空爆にもさらされるという圧倒的に不利な状況で、次第に追いつめられていくのだった。
映画のおすすめの見どころシーンと見方
大作映画にも劣らない戦闘シーン
複雑な社会背景をもとに実際に起きた歴史上の戦いを描く「ジャドヴィル包囲戦 6日間の戦い」ですが、映画ではそんな背景の説明は最小限に、コンゴの荒れ地で孤立無援のまま戦い抜くアイルランド軍の奮闘が描かれて、戦争アクションとしての側面が強くなっています。
劇場公開などはされていないNetflixオリジナルのこの作品ですが、戦闘シーンの迫力は、大作戦争映画にも負けていません。
敵のゲリラ部隊による激しい銃撃戦や砲撃で、どんどん破壊されていくアイルランド軍の駐屯地。そんな中でもクインランや兵士たちは、塹壕を掘って身を隠しながら、統率された部隊行動で敵を確実に倒していきます。
さっきまで兵士たちがいた建物が爆発してバラバラに吹き飛んだり、頬をかするような距離を銃弾が通り抜けていったりと、観ている方も戦場のど真ん中に放り込まれたようなシーンの連続です。
圧倒的多数の敵と泥沼の持久戦をくり広げていく展開は、名作戦争映画「ブラックホーク・ダウン」を思わせました。
見どころは敵の卑劣な作戦やアイルランド軍の機転を利かせた戦い方
アイルランド軍に対する敵の攻撃は「猛攻をかけては一旦退いて、兵士たちを消耗させていく」というものです。なので、映画の中で、何度か大規模な戦闘が段階的に描かれます。
敵のゲリラ部隊の戦い方はルールやモラル無用の卑劣なもので、「味方の負傷者や死者を回収するために一時休戦させてほしい」と持ちかけては休戦のふりをして進軍したり、武装もしていない国連の負傷者搬送用ヘリを撃墜したりと、やりたい放題です。
そして、そんな敵のえげつない攻撃にも耐えながら、銃弾すら不足する状況で戦うアイルランド軍の戦い方も見どころです。「空薬莢と爆薬を箱に詰めて即席の爆弾で敵部隊を吹き飛ばし、倒れた敵兵から銃と弾薬を奪う」といった機転を利かせた攻撃もあって、最前線の現場ならではのアイデアに驚かされます。
定石から外れた戦いがくり広げられる様は、一筋縄ではいかないリアルな戦場の生々しさを物語っています。
是非一度視聴して、Netflixの本気を体感してみてください。